ロンドンで

インタビューして頂きました!

Ayano-san&Mizuho-san

Ayano-san:春美さんのホームページのプロフィールに、「イン タビュアー」と、そして「Thinker」と書かれて、カッコイイって思ったのです。これはどんなことですか?

春美:カッコつけたこと書いているよね(笑)Thinker。

 

プロフェッショナルな「思想家」ではないですが、日常で思ったこと、インスピレ ーションが湧いた時に、ホームページやフェイスブックで投稿しているのですが、それは自分が考えるきっかけになっているね。

 

それを読まれた方も、また、考えるきっかけになれば良いなって「考える人」 という意味で使っています。

Ayano-san:春美さんのシンガポールでのメインの活動はどんな ことですか?

春美:メインは「生き方のインタビュー」です。

実は、シンガポールが拠点という概念は取っ払ったところにいて、スーツケー スをひきずって、ここ2年程好きな所をグルグルしているんです。(笑)

よく「何処に住んでいるのですか?」と、聞かれる時に「地球」と答えるので、 皆さんキョトンとされる(笑)

 

拠点=地球、そうありたいという思いを込めて答えています。

Ayano-san:それを読んで、私もそうありたいなと思っているので嬉しくなりました。

春美:もちろん、登録などの意味での居場所は必要なのですが、気持ちの上では行きたいところに行けるのが良いなって思っています。

「フーテンの寅さん」という映画がありましたが、ご縁あるところにフラ〜と行っています。(笑)

Ayano-san:シンガポールでは、映画の上映会も主催されたと聞きましたが、それが起業のきっかけだったのでしょうか?

春美:偶然知人のブログから、この 自主映画を知り、「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんも出ていると分かって、ぜひ、見たいなと思って映画会社に連絡をしたのがきっかけです。

その映画は、日本でも有償広告なし、口コミで広がった映画でしたので、シンガポールでも自分でチラシを配って。

 

レストランとか本屋さんに「チラシを置 いてください」って、随分一人で回りましたね。

自分の周りも最初は冷ややかな反応だったのですが、段々と周りも協力してくれて、 最終的にはシンガポール日本人会の会場が満席になりました。

 

それで楽しくなって、その後に起業したのです。

Ayano-san:少し前に戻りますが、以前英国の Harrods (ハロッズ) の Christian Dior (クリスチャン・ディオール)で、アシスタントマネジャーをしていらした。ロンドンに住む方々はその状況が分かるので「それって、 凄いこと」って、皆おっしゃるのですが。それはどんな経緯からだったのですか?

春美:初めは語学留学で英国にきて、それでアルバイトとして入ったのがLOEWE (ロエベ)。そこで配属されたのが、Harrods (ハロッズ)店だったのです。

入社した時ダメ元で

「ビザを取って、正社員になることはできますか?」と聞いたの。

「それは出来ません」と言われて(笑)

私たち学生のたちの間では労働ビザを取ることは不可能と言っていたので、 断られて「そりゃそうだよな」って思っていたのですが、2ヶ月ほどしたら会社から「正社員になる気はあるのか?」って聞かれて。

それで会社が労働ビザを申請して、正社員になれたのです。

その後 Christian Dior が隣の店舗にオープンし、同じ LVMH(モエ・ヘネシ ー・ルイ・ヴィトン) 傘下ということで、両方担当することになって。

その先で、アシスタントマネジャーになったのです。

Ayano-san:お話を聴いていてもチャレンジャーだと思うのですが(笑) 春美さんの10歳前後の頃は、どんなお子さんだったのですか?

春美:クリアに覚えているのですが、小学校3年生の1学期までは虚弱体質で、体育の時間も、みんながやっているのを一人座って見ているような。

大人しいわけじゃないけれど、体力がなくて自分の世界に入っている感じでした。それが3年生の2学期になぜ変わったというと、なぜか「クラスの学級員」に選ばれたんです。

Ayano-san:急に、えー?みたいな(笑)

春美:なぜだか急に(笑)

先生が、一人一人名前を言いながら「〜さんが良いと思う人?」って、多数決で決めて行くのですが、みんなが手をあげてくれて、それで選ばれたんです。

そしたら、急に元気になっちゃって、自分でも驚いた。

Mizuho-san:まだアジア人差別が強い時代の中で、アシスタントマネジャーになった。この、こどもの頃に経験した周りが持ち上げてくれて自分が主役になる場。その一回持った自信が、その後の人生に生きているなって思いますか?

春美:確かにこどもの頃の体験が、ずっと繋がっていると思いますね。

Mizuho-san:選ばれることは、おかしいことでは無いと思う?(笑)

春美:おかしいことではない、とまでは思わないけど。(笑)

 

あっ、いま良いことを聞いて頂いたように思うのですが、私がインタビューを したい理由が、この話の裏返しでもあるかなと思うのですね。

 

それは、本来その人が持っているものや、やっていることが、ちゃんと評価されたらいいのになって思っていて。こどもの頃からどこか「既存の社会の価値観」が、ひっくり 返ればいいと思っていたのね。

なので、インタビューで本来持っているもの、その人らしさを引き出したいと思う。これは同時に、自分もそれもちゃんと見て欲しいってことなんだ ろうね。

Mizuho-san:夢があってもチャンスに恵まれなくて、大人になるにつれてその夢がスルスルと消えちゃうような人たちって、一杯いると思うのですね。チャンスに恵まれない期間が⻑すぎて、やりたかったことすらわからなくなってしまう。そういう方にメッセージすると、どんなことをお伝えしますか?

春美:これは難しいよね。 私も今はこんなことしていますが、家庭環境的にいえば、高校卒業したらすぐに働くものって、ずっと言われてきたので大学に行ってないんですね。

他の選択があるということも分からずに社会に出て、そしたら、進学した友人 達は楽しそうに遊んでいる。

それで私も「遊ぼう」って思った。

なので自分で昼夜アルバイトして、親の大反対を受けながらもやっとの思いで海外に行ったのね。

 

中には、簡単に留学できる人もいるんですよね。 私が行った頃はバブル時代でしたので、親のサポートで来ていた人が一杯いたんです。

 

それを羨ましく思ったこともあったけど、逆に自分は周りの人がない経験しているのだなって思った。 折角来たのに直ぐに帰国してしまう人たちをみていて、自分の力で来たという ことが、逆に支えになった。

Ayano-san:これまで色々な世界を回って、色々な人に会ってきて、また今の日本の状況をみてからこそ感じることは、どんなことですか?

春美:最近思うのは、国が違っても悩みって似ているなと思うんです。

先日、イギリスの本屋さんの売れている本をペラペラを見ていたら、「直感を信じてとか、人の意見に惑わされるな」というようなことが書かれていて、国が変わっても根本の人の悩みって同じ。

よく「不安じゃないですか?」って聞かれるんだけど、不安って常にあっていいと思っているのね。ただ、不安とは戦わないと思っている。背負っていればいいみたいな。(笑)

背中にあるから見えないんだけど「あっ、ここにあるんだな」って。時々それを意識してみるけれど、無理に戦ってなくそうとはしない。

だから「自信があるからですね」って言われけど、それよりも「好奇心はあります」と答える。 それで進んでいる感じです。

Mizuho-san:確かに行動力がある人は、好奇心だけが起爆剤に なるって多いと思います。動けない人は好奇心より、不安が勝っちゃう。そこを好奇心まで持って行くのは、どういった体験があると良いなと思いますか?

春美:「遊び」だと思う。人生は「遊び」だと思っています。

遊びとは「娯楽」ではなくて、「楽しむことを想像し創造し、その学びを体験すること」。遊んでないと、自分が、何が好きで、どんなことをやりたいかがわからないもんね。

日本人は働きすぎって言われるけど、私の経験からいうとほかの国の人も、 ものすごく働くんだよね。何が違うのだろうと思ったら、人生の遊びの捉え方が違うんだろうなって思う。

Mizuho-san:日本だと働く環境からか、ストレスの発散の仕方が同僚と飲みに行くとか、どこか仕事の延⻑になっていますが、オンとオフが大事ですよね。

春美:全部「オン」でもいいじゃ無い?って思います。(笑)

Mizuho-san:全部 オン?

春美:うん、全部「オン!」 人生、遊びだから(笑)

Mizuho-san:現実として、それでお金が全部なくなっちゃたらどうするのって、声もあると思いますが......

春美:理想論かもしれないけど、自分の遊び(想像、創造、学び)が対価になれば、 世界がよくなっていくのかなって。

今、その実験中。

自分のやりたいことが楽しいことなら、他の誰かも楽しめる。それがお金になる世の中になれば、みんながハッピーになるよねーと。

Ayano-san:私も実験中。楽しいことをやって、そのエネルギーがどうやって返ってくるかやってみています。(笑)

春美:ほんと、こういう人が増えたら、世の中楽しくない?(笑)

 

これまで本当に周りに助けられてきたのね。だから、私がやって来た How to (やり方)な部分に関しては全員には Apply(適用)はできないと思うけど、 置かれた場所、立場で、どうやったら楽しんでいけるかを意識し始めると、何か自分なりの道を見つけていけると思う。

実験中なので、もかしたら失敗するかもしれないけれど、この遊びとしての体 験は、私から消えないなって思うのね。 例えば、今回こうしてロンドンに再び来たってことは、もう体験として私の中に残った。

 

そう考えていくと、日々楽しく体験していると思うことが、もう成幸(成功)じゃないですか?(笑)

Ayano-san:海外に行きたい学生たちで勇気が出ないって方達へ のメッセージは、どんなことをお伝えしたいですか?

春美:以前は、海外に出た方がいいよって思っていて、自分が色々と旅する様になって逆に、場所じゃないなって思って。 その見解は揺らぐのですが(笑)

最近、ヨーロッパの若い人たちと話していて感じたのが、益々情報が広がって多様化している反面、フラット、コモディティ化もしているんだよね。 語学が出来るとか、知識があるだけじゃ、みな同じ。

だから、いかに自分「特有なもの」を持つのが大事だなって思う。それはなんでもいいんですよね。 それをちゃんと表現できることが大事だなって。

そう言う意味では、遠くに行く必要はないなって思う。広くより深く、自分の身近で、何か唯一の特有なものを持つことかな。

Mizuho-san:その時代、日本人でマネジャーに選ばれるなんて なかなか無い。自己主張も大事だけれど、人に持ち上げて貰える瞬間がないと、 人は上がっていけないと思うのですね。そこに自分の強みを見つける答えがあ る様に気がしたのですが。春美さんが選ばれたのは、なぜだったと思いますか?

春美:それはわからないですね。そのアシスタントマネジャーに選ばれた時は、周りにはイギリス人はもちろん、 ヨーロッパ人数名が⻑く働く中で、一番年下で新米で英語も下手だった私が選ばれた。

それで、一番⻑く働いていらっしゃるスペイン人の同僚、現地のお母さんの様 に慕っていた人に聞いたら「あなたには、みんながないものがある」と言われて、それは何って 聞いたら「カリスマ性」と言われました。

それで後に、シンガポールで一緒だった同僚にこの話をした時に言われたのが「わかるよ。春美さんはみんなに対して公平でオープンだから。それがカリス マ性って映ったじゃない?」って言われことがあります。

周りの人の言葉を借りてですが、もし答えるとしたら「公平と、オープン」かな。

Mizuho-san:何かできることじゃなくても、自分が守ってきた ことを特技とすることもありだと思う?

春美:とても有りだと思う。

 

いまよく私が使う言葉でいうと「美意識」、自分が大事にしているもの、その世界観。

 

それが自分の外側に自然と出ていますよね。どんな分野でもですが「美意識」 がないと、世界でやっていけないと思う。

Mizuho-san:では若い方達が、もし自分ではやりたいことがみつからなくても、自分のその正義を発信していった方がいいと思いますか?

春美:自分というか、見えない内側がずっと大事にしていきたいもの、その世界観かな。

 

それは発信した方がいいと思います。 また、ある場面ではそれを貫くことが大事で、これまで何度もそんな場面がありましたね。

Ayano-san:これからどんな方にインタビューを受けていただき たいなと思いますか?

春美:何か成し遂げたいと思って一歩前に出たとか、これから出たいって、そんな方達の人生観の方が、より身近に感じて響き合えると思うのですね。

私のインタビューを受けてくださるというのは、全て何かの「ご縁」だと思っていますので、「ご縁」がある方にこの循環が広がったら。

Ayano-san:インタビューをしたものをプロフィールにする。そ れをどの様に活用出来ると思いますか?

春美:これからは「人、その人の世界観」に繋がっていくのだと思うのですね。

 

従来のプロフィールだと、本来のその方らしさって出ていない。ブランディン グは、ありのままの自分を表現していくことだと思っていて、それを出せる一 つが「インタビュー」だと私は思っているんです。

その方の人生観、在り方を知った方がよりこの人のサービスを受けてみたい な、会ってみたいなって思うよね。

Ayano-san:確かにこれからは、「人」に繋がって行きますよね。

春美:私のインタビューは文字起こしのままで、インタビューを受けてくださった方 の中には違う想いがあるかもしれませんが、可能な限りその人が発したものを、 そのまま出していきたいなって。

Mizuho-san:それが広がったらすごい事になりますね。ありのままのその人らしさが出ていれば、もっと広がる。

春美:頑張りま〜す。(笑)

あとね、なんで活字にしているかというと、読んでいる時って、そこから自分の世界観を引き出しやすいんですよね。湧いてくるっていうのが正しいのかな。

 

これが大事だって思っていて。

Ayano-san:私のインタビュー記事を読んで下さった方からメッ セージをいただいて、それぞれ感じたところが違っていて、面白いなって思いました。

春美:そこなんですよね。

 

その人の中に元々あるものが、記事から浮かび上がってきたり、だからこそ自 分との視点の違いを発見出来たり、色々な気づきが起きるものですよね。

 

読む人の力にも大いによるのだけど、これがいいなって思って、活字にしているん です。

 

あとね、少しは編集するのですが、あえてそのまま、シンプルにそのままにしているのね。 読みやすさを考えて編集をしちゃ うと、手を加えるほどにライブ感というか、その場が伝えきれない。

これは体験からなのですが、文章が綺麗すぎて読んだときに心に引っ掛かりが残らないってことがある。

 

会話そのままが故の不完全さ滲んで、逆に実際に 会って話を聞いてみよう、もっと聞いてみたいって思いになるなと思い。

あえてそのまま、シンプルにしているのね。

Mizuho-san:それは Thinker ですね!(笑)

春美:「Art of Life インタビュー」が、受ける人も読む人によっても、こころが開くきっかけ、その循環になればと思います。

Ayano-san:私に会う前のイメージとしては、完璧な人と思われることが多いのですが、あの記事は私らしさが出ていたと思います。さて、今 回珍しくインタビューを受けて如何でしたか?

春美:普段こんなに話をすることがないので、途中、呼吸困難(笑)インタビューを 受ける人の気持ちがわかりました。

 

でも、やはりこうして思いを引き出してくれる、オープンに聴いてもらえるっ て、本当に楽しい体験ですね!

最後まで読んで頂きありがとうございます!