• Harumi

それでも希望を持ち続けたい!

「それでも僕は希望を持ち続けたい!」そうはっきりと言ったあの小さな背中を思い出す。



これは2014年にシンガポールの日本人中学校で自主映画の「降りてゆく生き方」の上映会をした時のこと。会場の関係から一学年毎に、3日間に分けて行ったときのこと。



この映画は、過疎地域、限界集落の地域で町づくりを舞台にしたフィクションですが、その奥にあるのは私たち人間の「生き方」そのものに大きな問いを投げかける素晴らしい映画。私は子供たちにこそ観て貰いたいと思って、学校と映画会社に掛け合った企画でした。



まずは2年生、そして3年生。



面白いなと思ったのは、その反応。



子供がゆえに笑うところが大人とは違っていて、だからどんなところに感動したのだろうかと聞いてみたい思いが高まりました。



そして、映画をみおわった時に学年の代表の方が、感想文を読んで下さいました。



それはとても素晴らしくてじ〜んときました。中には日本で育ってない子供たちもいて、映画を通して田舎の風景や日本の自然に感動した子供たちもいた。



そして、最後の会は1年生。



この上映会は夏休み前でしたので、ほんの少し前までは小学生。前日の3年生と比べると体も小さくて、最後まで観てもらえるかなとちょっと心配でした。



それとは別に、こちらの運営側は最後の会となって少し安心したからか、映画が始まる前にこんな話をしたのでした。



「もしかしたら君たちが大人になる頃には、今とは違う世界になっているかもしれない。君たちが私の年齢になる頃には、地球そのものがないかもしれない。それは私たち大人の責任だ。」というようなことを話したのです。(メッセージはその一部です)



そして上映会はスタートしました。



鑑賞中の皆さんの笑う箇所は他の学年と違っていて、やっぱりまだ中学生になったばかりなんだなーと思いました。そして映画が終わって他の学年の代表者のように、一人の男子学生が前に出てきました。



でも、彼は感想文が書かれた紙を持っておりませんでした。そして彼のスピーチが始まり、最後にこう言いました。



「たとえ、50年後にこの地球が無くなるかもしれなくても、それでも僕は希望を持ち続けたい!」



もう涙が溢れてしばらく立てませんでした。



あれから6年。

もう彼は18歳になるのだろうな....。今でもあの背中を思い出します。




さて、我々大人たち。

全ては未来のために、自分の小さな改革から。

VIVA


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