
Harumi
苦しみから生まれる「美」
『美しさ』とはどのようなものから生まれでるのか?
そんなことを改めて問いたいと感じた映画だった。『Mc Queen』アレキサンダー・マックイーン 。イギリスのファッションデザイナーの物語。私のロンドン生活も90年年代の入り口で始まったから、映画に出てくるロンドンの街並みに少しだけ自分が見ていたそれと重なって嬉しくなった。
23歳でデザイナーとしてスタート。当時、どのような活躍ぶりだったは、新聞やTVで時々目にする程度でしたけど、「労働者階級から」のという枕言葉にどこかファッションに全く興味がない人たちも彼の存在に多くの希望と誇りを持っている。そう感じたことはありました。

苦しみから生まれる「美」
美しいと思えるものは、明るくピュアなものから生まれるものだけではなくて、決して消えることもなく押さえ込んでも押さえ込んでも、何度ももがき上がっていくるような苦悩の中から生まれることもある。
不思議とそれはなんともいえない「美しさ」を放っていて、人を魅了するものがある。むしろ強く惹きつけられてしまうのは、その中に自分が表現できなかった苦悩のかけらを見つけるからだろうか。
人は苦しみから回復していく中で、それを他の人にシェアするとき、本当の癒しが起きると聞いたことがあるのですが、それこそ苦悩から生まれる美とは、それではないか。
私は、みんなみんな表現者であれと思っている。
シェアとは何かをアウトプットすることだと思いますが、それは直接的な言葉でなくても、歌でも絵でも踊りでもいいのだと思う。むしろ、抽象度を高めたものであることで、それに触れた人たちがそれぞれの苦しみに微かな回復を起こしていくのだから。
いまこそ、みんなみんなアーティストであれ!
個人差はあるものの、全人類が同時に苦悩を味わっている現代。そこになんらか希望を持つためにも、みんなみんな表現者であれ思っている。
本当の癒しを、地球の癒しを起こすために、この苦しみから生まれる「美」を表現する。
Art of Life、生き方を表現するアーティスト。