
Harumi
Are you Okey? から考える尊厳
すっかりNetflixを見ている時間が増えていますが、皆さんのお気に入りの番組は、どんなものかしら?
英語の勉強と思い、いわゆる「リアリティ番組」を見ていて、ちょっとハマった番組がありました。ある不動産会社での同僚たちの仕事ぶり&いざこざ(主に女性同士の)を追っているのですが、これが面白い。
皆モデルさんのように美しい人ばかりと思ったら、本当に元モデル&女優さんらしく。これがリアル設定なのだらか、アメリカは凄いよね。
さて、この同僚たちは日頃とても仲が良く、プライベートも常に一緒。なもので、時々バチバチと派手に口論をするですね。嫌味やマウント、明らかな嫉妬を面と向かってストレートにぶつける。
子どもの頃ならまだしも、あんなにストレートにバシバシと言い合います?と思う一方で、そんな時の彼女たちのやりとりに、感心したこともありました。
例えば、こんなシーン。
数人で雑談している中で、AさんがBさんに向けて、とってもキツーイ一言を放つ。そんな時に周りにいた者は一様に「Oh my God!」とビックリだわ的なリアクションするのですが、その時に、自分のリアクション(顔)を他の人に見せないようにするんです。(関心、その1)
そして、すぐに我に返ったようにその中の一人、もしくは複数が、Bさんに向かって「Are you Okey?(大丈夫?)」って、言葉をかけるんです。(関心、その2)
ここ。ここに感心しちゃったのです。

まずはBさんに歩み寄る様子、これがいい。
主観ですが、これって我々にはあまりない空気感だと思うのです。どうだろう?我々だったら、(ドウシテ、イイカ、ワカラナイ....)と無言だったり、(ダレカ、ナンカ、イッテ......)と空中見て終わったり。
主観は続きますが、こんな時の「Are you Okey?」って、Aさんの言動に対しても咎めることなく、二人の関係性に対してもジャッジすることなく。ましてや自分がいまどう感じたかなんて後回しで、まずはBさんの今に歩み寄る。
そして、この「Are you Okey?」って言葉で、Aさんも気づくんです、傷つけたと。
ただ、その事を誰かに咎められている訳ではないから、ムキになることや言い訳がましく説明することもなく、一旦、引き下がれる。
こんな場合の「Are you Okey?」って、互いの尊厳を辛うじてHoldさせる、とってもとっても大事な言葉だなって感じたのです。
シンプルなのだけど、あなたの存在を見ていますよという、とてもパワフルな声かけなんですよね。
尊厳と聞くと、なんだか難しいことのように感じてしまうけど、実は日常の中でそれに触れることができる、寧ろ、日常の中で育めるもの。尊厳という眼差しで世界を見たら、その愛が溢れている〜。
大丈夫?
このひとことがスッと出せるように、心がけていきたいね!